日本関係

奈良県生駒市に派遣されました

生駒市 小紫雅史市長と記念撮影

小紫市長とマリアさん(右から2番目)記念撮影

コロナが世界的に流行する前、チャイルズハート本部スタッフが奈良県生駒市へ派遣されました。

チャイルズハートではヨーロッパへの近隣諸外国への派遣はよく行っていますが、アジア圏とりわけ日本へ行くのは難しく、この生駒市への派遣が初めてでした。

この時は関係者と共に小紫市長へ表敬訪問を行い、一緒に記念撮影を行って頂きました。

セルビア人が日本へ渡航するのは難しい

いこま福祉会との新聞記事

実はセルビア人にとって日本へ渡航するのは簡単ではありません。

その理由は「賃金の差」である要素が一番大きいです。
セルビアはヨーロッパに位置する国になりますが、イギリスやフランスとは違いまだ先進国の仲間入りは果たせていません。
そして国の方針としてEU加盟もしたいのですが、まだ実現できていない状態です。

その為、まだ世界の先進国と比べるとセルビアの賃金水準は低い傾向にあります。
セルビアでも職種によっては先進国並みの所得がある人もいますが、殆どの方が平均的な水準です。
加えて国内では失業率がお世辞にも高い水準とは言えず、ホームレスや移民も日本以上にいます。

このような現状があるのでセルビア人がアジア圏に行こうと思うと、航空券だけでも給料の何ヶ月分も必要になります。
このような理由からセルビア国内に住んでいるセルビア人は、旅行でヨーロッパ周遊やアフリカ大陸には行ったことがあっても、アジア圏やアメリカ大陸に行ったことがある人は少ないのが実状です。

いこま福祉会へ見学

施設内で作業を体験するマリアさん

話は戻り、この時は「いこま福祉会」へ足を運びました。

こちらの障害者施設では「住まう・働く・憩う」を通じて、障がいを持つ方も一緒に地域活動ができる場を提供しておられます。
この時は施設内を見学させて頂き、実際にどのように皆さんが働いておられるのかなど、学ばせて頂きました。
そして実際に働いておられる職場では、実作業を体験させて頂きました。

日本での体験を振り返って

皆さんと集合写真

日本での体験はセルビアの障害者支援事業に活かされています。

日本とセルビアでは国や文化が違いますが、「障害者の皆さんが活躍できる世界を作りたい」という熱い気持ちは同じです。
そして今抱えている問題やこれから我々が取り組まなければならない課題も同じです。

世界は様々な分野で日々進歩しています。
これは障害者支援事業でも同じです。

この進歩のおかげで私たちの暮らしはより豊かになっています。
同じように障害者の生活もより豊かで幸せな環境に構築していく必要があります。

その為には働いている職員たちの能力・スキルアップや新たな経験が必要不可欠になります。
私たちは世界中の障害者支援団体と、相互に協力していける環境を整えていきたいと思っています。

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